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Dr.二宮が語る
『アトピー性皮膚炎(AD)と食事 その1』
人間の生活の中では、リズムが大切です。
そのリズムが崩れると病気になると言われています。
疾患の発生の時刻は、1日中均一ということはなく
それぞれにある時刻に偏っているのがよくみられます。
たとえば喘息は夜中の2時から3時に最も起こりやすく
アトピー性皮膚炎(AD)は夜9時頃から夜中にかけて痒みがひどくなります。
これらは、神経内分泌系のリズム、免疫系のリズムが影響しているといわれます
。
この時間帯に、副腎皮質ホルモンは最も低くなるのです。
さらに、好酸球数は夜中になると最高値を示し
これはADの炎症も盛んになることを示唆しています。
つまり、ちょうど布団に入って寝る時間と一致するのです。
では、ADの最も痒みを生ずる時間帯において
痒みを減らすにはどうすれば良いか?
医療的には、各個人に合った漢方薬などを処方し
患者さんの日常生活では衣類や洗剤に気をつけ
内側からは食事に配慮します。
慢性に経過する皮膚疾患は、その発症に素因が関係することが多く
ADも体質的素因に環境アレルゲンが誘因として加わり発症しますが
大部分の小児には胃腸虚弱がみられ、小食で元気がなく
疲れやすい、便通異常など消化機能の弱い子供が多く見られます。
成人の場合も、急性症状が消えてなくなった後
胃腸虚弱や風邪を引きやすいなど、体質的な虚弱として表面化します。
日本は高温多湿なので、体内に水分が溜まりやすく
飲み物が冷たすぎたり、大量に飲みすぎたりすると胃腸を壊しやすいので
注意が必要です。
可能な限り、添加物や農薬のない素材を入手して
各家庭でしっかり調理して、多くの種類のものを万遍なく食べるということと
更に3食のとり方を変えた方が良い結果が得られます。